母子草の危機


~中々集まらない母子草の種~

今まで野菜を種から育てたことは余り
ないのですが(殆ど購入した苗から)、
野菜を種から育てるより先に、草を種から
撒いて
育てることになるなんて思っても
みませんでした!

春の七草の1つ、母子草。

昔はこれを蓬団子のヨモギの代わりに
したこともあったそうですが、
今は咲いているのを見かけるだけでも、
本当に少なくなってしまいました。

田んぼや畑の畔、道端に咲いている事が
多いのですが、市街地の道端も殆ど
アスファルト化され、歩道との隙間に
生えている草も目立つのは背高泡立ち草や
ハルジオン、ヒメジョオン、アメリカ
フウロ、
オッタチカタバミ等の外来種
ばかり。
そこに母子草が生えているのは、
見たことが
ありません。

田舎も・・・田んぼの田植えをする前の
5月頃から、
母子草は花を咲かせます。
5月下旬、そろそろ種になり始めると、
丁度田植えの準備の草刈りと重なって
しまいます。
バサッ、ザーッと草刈機で
小さな
黄色の花は一毛打尽。
殺伐とした一本の草もない畔と農道が
残るだけ。

これは昨日摘んできた母子草です。
沢山あるように見えますが、多分明日の
日曜日には刈り取られてしまうので、
その前にできるだけ沢山摘んできました。

今は強くて繁殖力のある外来種を取る為に、
土の表面まで
こそげ取るように草刈り機を
かけることが多く、
在来種にとっては
大打撃。

何とか残したいので、来年からはオオバコや
ゲンノショウコに加え、母子草も種から
育ててみようと、種を採ることにしました。
でもすごく小さい上に、フワフワして
集めにくく、
虫を付けたまま家の中に
置いておくわけにも
いかず、外に出すと
風ですぐに飛んで
行ってしまうし、
中々種が集まりません。

来年は何とか母子草の新芽で、草餅を
作ってみたいです。今年はまだ貴重で
とても採る気にはなれませんでしたから。

2022年6月4日