花の名前は?

ここ半年、調べていてもずっとわからなかった
草の名前が漸くわかりました。
曙草。
昨年11月、林道で花を見つけた時、
なんて変わった花なのかと思いました。

写真を撮って家に帰ってから調べたのですが、
どの辞典にも載っていません。
ちょっと位珍しそうな草花も、どれか1冊位には
今まで見つけることができたに、

この草だけはいずれの辞典にもありませんでした。
もしかして新種発見か?と思った位。

2週間後、もう一度その場所へ
行ってみました。そこは近いうちに
工事をする場所なので、工事になったら、
残る見込みが
ありません。

以前見た時に、種になっているものが
少しあったので、できれば
少しだけでも
採って帰りたいと思ったからです。

でも早過ぎたようで、大半がまだ枯れた花から
種になる途中で、
既に熟して種が落ちた後の殻と
まだ咲いている
ものが少しある程度で、採れた種は、
ほんのわずかでした。残りの花が種になるのには
まだ半月位
かかるのではと思われました。

半月後、期待しながら行ってみました。
そうしたらないのです!
小さいのも含めると、2,3株あったのが・・・。
どうして?
探していて漸く切り株を見つけました。
1m位の大きい方のが、スパッと
鎌のようなもので
切られて落ちていました。
種になりかけの状態で枯れてしまっています。

あー残念。本当に残念でした。
周りにタイヤ跡。車で踏み込んで草が邪魔で、
刈り倒しながら進んだようでした。

せめて写真だけでも現像しておこうとすると、
画像が出てきません。S
Dカードが壊れてしまって
います。よりによってこんな時に・・・。

データが一杯になり交換したSDカードを、
ケースがなかったので、そのまま持ち歩いた
のが失敗でした。

ああ、写真まで無くなってしまったかと、
2台のカメラと
携帯のデータを探した挙句、
1枚のSDカードに
4~5枚だけ写真の
データが残っていました。

何とかこれで名前を探すことはできそうです。

種はもう採れないので、先日少しだけ
採ってきていた
種を、何とか発芽させて
育てるしかありません。

似たような環境下の土に撒いてみました。
時々様子を見るのですが、一向に
芽は出て来そうに
ありませんでした。
伸びてこれば、葉にクッキリ3本の筋が
入っているので、伸びてこればすぐわかるはず。
でも生えてくるのはいろんな他の草ばかり。

その間、草の辞典を隅から隅まで見ては
名前探し。

薬草のセンブリに似ているので、
同じリンドウ科の仲間ではないかと思って、
リンドウ科をゆっくり見てみてもありません。

どうしてここまで載っていないのか?
諦めかけていた時、たまたま
久し振りに
「美しき小さな雑草の花図鑑」という
写真集のような小型の本をめくっていました。
見たかった植物を見て、
何気なく前のページを
開いた途端、

「アレッ??これ何?、まさかーこれじゃない?」
不意にその花の写真が現れて、びっくり。
たった200種類弱の草花しか載っていないのに、
この本にこんな珍しい草花が掲載されている
とは夢にも思っていませんでした。

漸く名前がわかったところで、早速どんな草
なのか、ネットで
調べてみました。
思ったより沢山出てきました。

やはり曙草は珍しい草花。
熊野古道、
東京の高尾山、日光植物園など、
自然の中で
見られるのはごく数カ所のようです。
都道府県によっては、絶滅危惧種に指定されて
います。
ただネットでも売っていたので、育てている人も
あるようです。

2年草の草。
何とか種が発芽してくれないかと時々見ている
状況です。

2023年5月5日