今年も野薊が咲きました!
今年も野薊が咲きました。
2年越しの鉢植え
畑も自宅も、ちゃんと昨年の株に
新しい茎が伸びてきて、つぼみと花が
付いています。ただ昨年はほぼ種が
できなかったので、残念ながら増えていません。
何とか今年は種が採りたいです。
関ヶ原の畑の方も一昨年と比べると、昨年は
種が入っていない枯れ花ばかりでした。
自宅は全然。畑に較べると蝶が余り来ない
からかと思っていましたが、最近見てて気が
付いたのは、飛んで来ても、なぜか野薊には
留まらないのです。レモンの花と両方
咲いていると、レモンの蜜は吸っていくの
ですが野薊は素通りなのです。もしかしたら
都会の蝶は街に野薊が咲いていないので、
野薊の花自体や、その蜜が自分たちの食料に
なるということ自体を、遺伝的に知らないの
でしょうか?
関ヶ原の野薊
関ヶ原の野薊に種が入っていないのが
多くなってしまったのは、一昨年までは
次から次への舞って来ていた蝶が、
昨年はずっと減ってしまっていたから
ではないかと思います。
昨年は黒アゲハも一度見かけただけ。
アゲハ蝶も殆ど見られませんでした。
ツマグロヒョウモンすら、余り飛んで
いませんでした。
自宅の野薊は、一昨年ダメだったので、
昨年は何とかと思って、花粉の付いた花同士を
こすり合わせていたのですが、全然だめ。
そんな在り来たりのやり方ではダメなことだけが
わかりました。
(どうしたら野アザミが受粉するのか、
何とかわからないだろうか?)。
ネットで今まで受粉の仕方と検索していましたが、
思い切って、「野薊、受粉」と入れてみました。
そうしたら野薊の受粉というサイトが
幾つも出てきたので驚きです。
野薊は特殊だったようです。
幾つか見ていくうちに、NHKの番組で
野薊の受粉に焦点を当てた動画の
サイトを見つけました!
とても詳細な動画で、今までのやり方が
全くダメだったことがよくわかりました。
早速アイシャドウ用の先にスポンジが付いた
ブラシ?を持って外に行き、雄しべの花粉に
そっと当ててみました。
花粉はベタベタと書いてあった通り、
刷毛から落ちずに何とか付けたまま
他の株に持って行って、雌蕊の1本ずつに
付けることができました。
ブラシで雄しべの先端に触れると、
雄しべが揺れて下がり、花粉が出てきます。
とてもソフトにやってあげないとわかりにくい
こともわかりました。
花粉を付ける前の雄しべ
花粉を出した後の雄しべ
濃いピンクの雄しべが下がって、
薄いピンクの雌蕊が伸びている
花粉を付ける前の雌蕊(花の廻りが
雌蕊。真ん中の濃いピンクは雄しべ)
花粉を付けた後の雌蕊
今までのやり方では、雄しべの花粉を
隣の花の雄しべに付けていただけ。
今回のやり方でちゃんと種になったら、
またこれから咲く野薊にも、施してみたいと
思います。
P.S.
色について・・畑や農道に咲いている野薊は
紫がかった濃いピンク色。
花の色が濃い
なのに、鉢で咲いている野薊はピンク色。
土の成分が違うからでしょうか?
香りについて・・鉢植えのノアザミの花は、
ほんの少し上品な良い香りがする程度。
自然の野薊はそれよりもう少し香りが
あったような気がします。
受粉の仕方・・・HNKの動画から抜粋
野薊の1つの花は、沢山の花が集まって
できていて、1つ1つの花の真ん中に
雌蕊があり、雄しべがその雌しべと花粉を
包んでいる。
野薊は昆虫が花に留まると、その刺激で
白い花粉を出し、花粉の表面がベトベトして
いるので、昆虫の体について運ばれていく。
雌蕊は雄しべの花粉が終わった後から伸びて、
同じ個体の雄しべ花粉を受けず、別の野薊の
花粉を受けられるようにしている。
また野薊が昆虫が来た時だけ雄しべの
筒を下げて花粉を出すのは、雨風から
大切な花粉を守っていると考えられている。
見ていると・・・蝶は1つの花に留まって、
次から次へと体の向きを少しずつ変えながら、
小さな花の1つ1つの中に口吻を伸ばして、
蜜を吸っているようです。その間に体中が
花粉だらけになっていました。
そうして次から次へと別の野薊に飛び
移って行きます。
2023年5月6日
P.S. 5月16日
野薊の種が採れました!
受粉の仕方はあれで良かったようです☆