減った昆虫

関ヶ原の畑や、車道、農道、山道を歩いていて、
一番減ったなあと思う昆虫は、かたつむり🐌。
30年以上位?前は、田舎だと、梅雨の頃は
よく
低木の葉に付いているのを見掛けましたが、
今は田舎にも全然。
名古屋の自宅では、この20年程全然見かけた
ことが
ありません。
関ヶ原ではつい昨日、珍しく1匹犬の器に
引っ付いているのを、
本当に久し振りに
見ました。

10年位前までは庭でもよく見かけていた
ジョロウ蜘蛛も
減りました。
以前は小庭にも、必ず巣を張っている
ジョロウグモがいて、
庭に出ると、
歩くのに邪魔になって取っても、

数日後に庭に出ると、また巣を張っているのを
見掛ける程でした。でもここ10年程見ていません。
畑ですら、時々「あっ、いる」とたまに
蜘蛛の巣を
張っているのを見掛ける位です。

ところが昨夏は本当にびっくりしたことに、
10年振りに小庭にジョロウグモが蜘蛛の巣を
張って、
その中で待機しているのを見たのです。
大きな雌でした。
金芽ツゲとミントの合間の、
いかにも小さな虫が
通りそうな空間に、
大きめの網を張っていました。

何とか増えないかなあとそおっとその場を
離れたのですが、網に
何も獲物がかかって
いなかったのが、気になりました。

翌日は外出していて見に行けなかったので、
2日後に見に行くと、
蜘蛛の巣はなくなって
しまっていました。

大きな蜘蛛もいなくなってしまって、
廻りを見回してみても
、近くにいる様子も
ありません。

多分どこかから偶然、間違って風に乗って
やって
来たのしょうか?久し振りにいた!
と思ったら、
すぐにいなくなってしまいました。
やはり名古屋のこの辺りは、もうジョロウグモが
住めるような
環境ではなくなっているようです。
えさになる小さな昆虫が、本当に減っています。

モンシロチョウ、アゲハ蝶、青筋アゲハ、
コオロギ、
キリギリス、ショウリョウバッタ、
皆な減りました。
コオロギは小庭には
もういません。
モンシロチョウも田舎の
畑でさえ、見かけることが稀です。

青筋アゲハは名古屋の街路樹は楠が多いので、
5,6年前までは街路を歩いていると、
本当によく
見かけました。2,3匹つるんで
飛んでいることも多く、
こんな都会にと
びっくりしていたのですが、
街路樹の剪定が
2年に1回になり、楠の剪定も、
幹のギリギリ
まで切ってしまう剪定になって以来、

青筋アゲハも稀にしか見なくなりました。
多分越冬している間に、剪定された樹に
付いたまま、
一緒に運ばれて行って
しまったのでしょう。

ちょっと嬉しかったのは、テントウ虫。
一時殆ど見掛けず、テントウ虫まで
いなくなって
しまったと、とても残念
でしたが、この2,3年は
再度よく
見掛けるようになりました。

うれしい発見ですが、いろいろな庭や畑で
見掛けるようになったのですが、どうして
今増えられたのか、全くわかりません☆

鳥は減りました。
数年前までは、車に乗って交差点で
止まっていると、
雀がすぐ隣のガードレールや
歩道や街路樹に数匹いたものですが、
今はもう
交差点で1匹見掛ければいい方です。

関ヶ原のメイン通りでは4,5年前まで、
燕の時期になると、数羽のつばめが行ったり
来たり。
今年は通りを何度通っても、一度も
そういう光景を見かけませんでした(多分少しは
いるのではと思いますが)。
ハトも減りました。
カラスでさえ以前より減って、ほぼゴミの被害の
心配が
なくなりました。
シラサギも極端に減りました。

鳥や虫が減ったという話をすると、
「いや私の家の廻りは、まだいますよ。
郊外ですから」
とか、「田舎だからいますよ。」
とよく言われます。

でも全くいないと言ってるのではなく、
「減ってませんか?」と聞くと、
じっと考えて、「そういえば減っているかな?」と
いう答えが返ってくるのです。

もう10年も経ったら、空に鳥がいなくなって
しまうのでは
ないかと心配です。鳥の全く
いない空。いたとしても、たまに見かける程度。
今ですら、外を歩いていて、または運転していて、

その間に何羽の鳥に会えるでしょうか?

「昔は空に鳥という生き物が飛んでいた!」と、
恐竜を語るような感じで言うことになる未来が
すぐそこに来ていると感じざるを得ません。

2024年9月1日