鵯（ヒヨドリ）

 

自宅にて（名古屋）
昨年まで毎年秋の終わり11月になると
ピッピーと鳴いて来ていたヒヨドリが、
今年は12月になっても姿が見えず、
とうとうヒヨまでこの辺りから絶滅して
しまったと残念に思ってました。

毎年12月、カクレミノの樹に紫色の実が
なると、ヒヨはその実が大好きで、
３羽のヒヨが毎朝カクレミノの実を
目掛けてピッピーと気勢を上げて
ついばみに来て、幾つか実を
落としながらついばんで行きました。
年末になると目白までツガイで来て、
同じカクレミノの実をついばんで、
お正月に梅の花が咲く頃には
梅の花もついばんで行きます。

ところが今年は12月になって
カクレミノの実が熟して紫色に
なっても、食べる鳥は全く来ず、
いつまで経ってもたわわになった実が
少しも減らず樹についているだけで、
種を遠くに運んでくれる鳥がいなくて、
樹も寂しそうです。

ヒヨは中型の鳥なので、毎日来ると
3本あるカクレミノの実も1月末には
なくなってしまいます。
そうなると次は南天、それもなくなると
万両の実を食べているようです。
カクレミノの実が１番早くなくなるので、
ヒヨにとっては一番美味しいのでは？と
思っているのですｶﾞ･･･

カクレミノの実がいつまでも
ずっと付いているので、街路樹の剪定で
巣まで一緒に落ちてしまったのか、
山林の開発で夏を越せなかったのかしら？
等と思いながら諦めていましたが、
12月も終盤になった時に、
ヒヨの鳴き声を聞きました！
（今年も来てくれた！）
カクレミノの実をついばんでいるようです。

今日は別の実を食べている所を
見つけました。梅の樹に留まって、
下を向いて１粒ずつ赤い実をくわえ、
上を向いて美味しそうに食べています。

慌てて撮ったので、少し見にくいですが･･･

「あそこに赤い実なんてあったかしら？」と、
後で見に行って分かりました。
梅にからまった蔓性の「ヘクソカズラ」の
実でした。赤く見えた実は、近くで見たら
オレンジ色でした。

ツガイのヒヨ
ヒヨがヘクソカズラの実まで食べるなんて･･･
初めて知りました。
ヘクソカズラはいろいろな樹にからまって
育つ、空き地や林、畑のフェンスなど、
どこでも見かける在来種です。
取り除くと茎から臭い匂いの汁が付く上、
種がこぼれてどんどん増えるので、
今まで無造作に取り除いていました。

ヘクソカズラの実（直径５㎜位）
でも、
（ヒヨが食べるなんて・・、ヘクソカズラって
何か効能があったかしら？）と思って
調べてみると、ヘクソカズラの実が
しもやけやあかぎれに効くとありました。
黄色い汁をクリームに混ぜて塗ると
いいようです。
冬になると指にしもやけができて困って
いたところ。今まで無造作に取り除いて
いたのが悔やまれるような･･･。
これからは残そうか？
明日にでも早速実を採って試してみようと
思います。

ヒヨのお陰で、思わぬ所でヘクソカズラの
実の効用を知ることができました。
今年来ているヒヨは昨年までは子供で、
ツガイの親と一緒に来ていたヒヨです。
昨年は丸っぽかったヒヨが、今年は少し
スマートになって、ツガイで来ていました。
来年以降もずっと繋がっていってくれれば･･･
と思います。

昨年子供だった方のヒヨ
2022年12月31日

P.S.
1月1日にお墓参りに行ったところ、
水くみ場にヘクソカズラの実が
下がっていました。
（ここでやってみよう！）と思いましが
クリームがないので、そのまま汁を潰して
しもやけの指に付けてみました。
何となく効能があるような･･･☆
外出中手袋をはめて、戻って来て見ると、
心なしか赤みが減ったようです。
（手当して安心しているのが、既に患部に
いいのでは？）と心強くもなります☆
関ヶ原にもフェンスに沢山ついていましたので、
ビニールに一杯採ってきました。
しばらく付けて様子を見てみようと思います。
本には他にゆずの果汁も良いとありました。
（薬になる植物図鑑（柏書房）より）
1月2日

今日は1月4日。
お休み中、できるだけ冷やさないように
気を付けながら、ヘクソカズラの汁を
付けています。赤く腫れていたところが、
少しずつ減ってきて、治りつつあるようです。
因みに実は、ヘクソカズラ独特の匂いはなく、
まだ枯れてなくて、緑色をした茎も切って
みましたが、夏の隆々と茂っている頃と
比べると、かなり穏やかな匂いでした。

今日は1月7日。かなり治ってきました！
年末は爪の下が赤くなって少し腫れて
いたのが、腫れも収まり、赤みも
3分の１程度に消えました。後もう少し。
日中もなるべく冷たい所には行かないように、
手袋をして眠りと、養生はしていましたが、
昨年も同じ養生をしていたのに春になって
漸く治ったことを思い出して、やはり違う
のではと思いました。