野アザミの葉の天ぷら

今年も野薊の葉を天ぷらにして
みました。
昨年は初めて食べてみて、その何とも
いえない美味しさに打たれました。
不思議に美味しい味です。
昨年は関ヶ原で摘んできた葉でしたが、
今年は一昨年前から自宅で育てている
野薊の葉を天ぷらにしてみようと
思い立ちました。
自宅で育てている野薊は、
元々関ヶ原の農道に生えていた野薊
です。掘り起こすのは可哀そうで、
何とか現地で増えていくといいなと
思っていましたが、秋になって、
ちょうど花から種になる時が、田んぼの
稲刈り時に重なり、しっかり草刈り機で
刈られてしまうのです。その為か、
何とか花は咲いても種になれないので、
年々野生の野薊は減る一方。
何とか種を増やせないかと思い、
数本だけを持ち帰ってきたもの
です。

早速摘んでいきます。まだ余り葉が出て
いないので、一株から少しずつ採りました。


早速揚げてみます。
今回は出来るだけ葉の裏側だけに衣
(片栗粉)を付けて揚げてみました☆

軽く塩をまぶして、さあ食べよう!と
食べてみた所、それなりには美味しいの
ですが、昨年程ではない。アレッ?
少し苦みもあって、味も薄くがっかり。

どうしてかなあと考えていて、自宅の
野薊は、そういえば花の色も野生の野薊
より少し淡かった事を(野生の野薊は濃い
ピンク)思い出しました。多分土が違う
からかもしれないと思いました。

野生の野薊は、黒い小石がガチガチに
詰まっている農道で、決して栄養分
豊かとは思えないような土に
ガッシリ根を生やしていました。
あれだけ固い土の中にしっかり根を
生やし、水は雨水だけで大きくなって
花も咲かせるというのは、余程強い
生命力で根から力強く地下のミネラルや
栄養を摂っていたんだなあと思いました。
鉢植えは、赤玉と山砂、バークで
植えたので、土は柔らかく、水もやって
楽々に育っているので、味が違ったのは、
それも原因の一つかな?と思いました。

P.S. 種は?
昨年の秋は、種ができるのを楽しみに
していました。ところが花が枯れて
いても種が全然ないのです。
どうも受粉してくれる虫がいないのが
原因のようです。
ところが、何とか残った花に種が
あるはずの関ヶ原でも、種が半分位しか
できていなかったのです。
そういえば去年は蝶が前年より少なかった
と思い至りました。以前蝶が野薊の蜜を
吸引している時に、ストロー状の
口の廻りや羽が花粉まみれになって
いるのを見ました。
ところが昨年の春は、自宅は勿論
関ヶ原でも、その状況に出会う
こともなく、蝶がいるのは見かけ
ましたが、減って来ていると感じました。
自宅では何とか受粉させようと、花と花を
こすり合わせたりもしていたのですが、
そんなやり方ではどうもダメなようです。
折角花は咲いたのに、種ができなかった
のは本当にがっかりでした。
蝶の長い口吻の代わりはどうしたら
よいのでしょうか?

2023年2月11日

 

2023年3月5日 1ヵ月後


きれいな若葉がそろってきたような
感じになってきました。土は別として、
もう一度天ぷらを試してみようかと
思います。
3月5日