冬を越したアゲハ蝶の羽化

漸く越冬した蛹が羽化しました!
蛹で越冬して羽化したアゲハ蝶が
見れたのは、
今年が初めてです☆
蛹になったのは昨年の12月初旬。
約4ヶ月振りです。


昨日、羽化に気付いたのが夜だったので、
外に出すのも遅くなってしまいましたが、
さすがに今日はもう飛び立っていないだろうと
思っていた所、まだ同じ場所に留まって
いました。


昨夜外に放した後に雨が降って来たので、
真っ暗で、移動もできず、そのまま留まって
いたのではないかと思われます。
草の陰に留まっているので、直接雨は
当たらないものの、
しずくがポトポト落ちて
いるので、羽も濡れて
しまっています。
まだ暫く雨宿りしていそうです

羽化する前のさなぎ

羽化した後のさなぎの殻

頭の所が少し切れています。

蛹になったのは、昨年12月初旬(約4ヶ月前)
越冬する蛹は、蛹になった時の緑色から、
褐色に色が変化するということを、
今年初めて知りました☆
同じ年にそのまま羽化した蛹は、羽化まで
余り色は変わらず、緑や薄いクリーム色の
ままでした。

こちらは3日前、
越冬から一番に羽化したアゲハ蝶です。


羽化したミカンの枝でまず羽を乾かした後、
窓辺に飛び移りました。

蛹の時の写真

羽化した後の蛹の殻

板に付いているのは、昨年青虫から蛹に
なりそうな時に、
この板に移動して
蛹にならないかな?と思って
立てかけて
おいたところ、その板の
裏側で蛹に
なっていたからです。
気付いてから
表を向けました。


これはまた別の蛹。これだけ色が
オレンジ色っぽいのはどうしてでしょう?
他のはグレイ黒茶褐色みたいなのが多いのに。

こんな鉢のヘリでも蛹になっていました!

羽化して飛び立った雌のアゲハ蝶は、
3日位経つとまたここに卵を産む為に
戻ってきます。みかん🍊の鉢が置いて
あった所に飛んで来るのです。
それがたとえ、小庭の角、樹の裏側など、
狭くて普通
飛んで行かないような場所に
置いてあったとしても、そこにスーッと
向かって飛んで行きます。(みかんの鉢は

たった70㎝~80㎝の高さです)
もし以前の場所に鉢がないと、低空で小庭を
隅から隅まで飛び廻ってあったはずの
鉢の樹を探します。

その後、飛び去った後には、クリーム色の
卵が
パラパラと葉や枝に産んであります。
自分が育った実家が、一番安心という
ところでしょうか?
育った樹以外にも柑橘類があれば、
そこにも産んであります。
しかも古い葉ではなく、幼虫の為に
その春出たばかりの一番柔らかくて
美味しそうな新芽に、卵を産んで
います。

2023年4月15日
P.S.
アゲハ蝶は数百個の卵を産みますが、
その中で育つのは0.6%位(ネット)と
ありました。でも下手をすると、
場所によっては0ではないかと思うのです。
それ位芋虫でいる幼虫の間に寄生バエや
寄生蜂、蜂、
ヤモリや鳥などの天敵に
やられてしまいます。
蛹になってからも同様です。
無事
蝶になって飛んで行くのは
容易ではありません。
それら自然界の淘汰に加え、庭や畑の
減少により、身の廻りの柑橘類自体が減り、
更に農薬も加わって、郊外でも田舎でも
アゲハ蝶が飛んでいるのを見かけることは、
めっきり少なくなりました。

P.S.②4月16日

外で植木に水をやっていたら、山椒の新葉に
アゲハ蝶の幼虫がいることに気付きました。
今年初めて☆
先日アゲハ蝶が飛び立って行ったのは
まだ4日前。戻ってきて卵を産んで
孵化するには早過ぎます。
よそで生まれたアゲハ蝶のようです。
ちょっとうれしい出来事でした☆

P.S.③
今日のお昼、アゲハ蝶が飛んで
来ていました。
15日に飛び立って
から
3日目。
蝶の寿命は
3週間位だそうですので、
また時々来るのではと
思います!

P.S.④5月12日

レモンの葉に今日生まれの幼虫が・・・
今日がこの小さいアゲハのお誕生日☆
おめでとう!

この山椒にもいました。
珍しく向き合っています☆

 

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